春の味とうれしい発見

2012年04月19日

春の味と言えば、山菜を始めとする苦味やえぐみを伴った
野菜の味になるだろうか。菜の花、たけのこ、わらび、ふき、
たらの芽、最近では蕾菜などと言う春の味も加わってきた。

ひどく寒い冬だったせいか、これら春の野菜がなかなか
出回ってこなかったが、先々週あたりからたけのこ、ふき
あたりが一斉に出てきた。それまでは、たけのこ1本で
5~600円していたのが、中サイズ2~3本で3~400円
と買い求めやすくなってき、ここのところ毎週末はたけのこ
ずくしである。5月の連休には、きっと阿蘇のお山まででか
けてたけのこ掘りに行くことだろう。今から、たけのこ料理
のレパートリーを考えておかねばなるまい。

菜の花も好きな春野菜のひとつである。ゆがいて辛子みそ
和えが定番だが、ゆがくのではなく空炒りしてから調理する
ことを覚えた。フライパンでざく切りした菜の花は、忙しく炒る
のではなく、しばらくじっと置き焦げ目がうっすらと付くように
炒ると香ばしく、和えた時に水分も出ないので、気に入って
いる。茹でるとどうもせっかくの栄養分が抜けてしまいそうな
ところもある。先週は、炒った菜の花でペペロンチーノ風に
してみた。にんにくと唐辛子の辛さと菜の花の苦味が合って、
ワインでも行けるし、日本酒に合わせても良い。

春から初夏にかけての味と言えば、木の芽それも山椒の若葉
も捨てがたい。やわらかな若葉をすり鉢にあて、そこにほうれん
草の葉先部分をやや柔らかに茹でたものを入れ、味噌、みりん、
酒、砂糖などを適量加え、良く擂った山椒味噌をたけのこに塗って、
さっと炙って食べるのが好きだ。たけのこの淡いイエローに山椒
味噌の渋い緑のコントラストが目にも美しく映える。

ところが、この山椒、なかなか根付かずいたって気難しい植物な
のだが、買っては枯らし買っては枯らしを何度繰り返したことか。
山椒だけは、買うか、ご近所からおすそ分けしてもらうしかない
だろうとずっと諦めていた。

昨年の秋口に、自宅の庭先の掃除をしていたところ、山椒の葉
のような葉を付けたそれはそれは小さな存在に、ふと気が付いた。
しかも、玄関先に1本、庭先に1本である。その二本は、二本とも
冬の間にすっかり葉を落とし、ひょろりとし実に頼りなげな枯れた
草のようになってしまっていて、寒さでさては枯れてしまったかと
小さく落胆していたのだが、春になりその両方の山椒が元気に、
若葉をつけ出した。まだ、木と言うにはおこがましいような大きさ、
でも、日に日にどんどん伸びてきている。

おそらく小鳥が運んできた実から生えてきたのだろうが、こういう
こともあるのだなあ、とその小さな山椒をさっとなでるようにして、
朝のジョギングに出かける。そろそろ、短パンにTシャツにしようか
と考え始めながら。


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Posted by こむこむ at 08:30│Comments(2)お料理日記
この記事へのコメント
こむこむさんに教えてもらった
「菜の花から煎り」私も気に入ってしまいました!
同じく、茹でるとビタミンCは出て行っちゃうし、
さらにぎゅーっと水を搾る時も
栄養が出ていっちゃうような気がしてならず。
じっくりから煎りしても、
あっちんちんで、ちょっと固めで焦げ目がつくくらいでも
どっちでも好みっす♪
Posted by まき子 at 2012年04月19日 23:29
まき子さん、こんにちは~

でしょ、でしょ。なので、ウチでも、菜の花は
こればっか(笑)

あと、マイブームは干し野菜。かごがいつ
しか3つになりましたが、まだ足りない感じ
かも(笑)
Posted by こむこむ at 2012年04月23日 12:49
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