綿屋 復興まかない酒 鈴伝@四谷 東京
2011年04月20日
短時間の東京滞在なのに、顔を出したいお店がいっぱい
あって、困ってしまうよ。
そのなかで30分一本勝負ではないが、覗いたのが四谷
の鈴伝さん。8時過ぎで、しかも震災の影響もあるかと思い
きや、ほぼお客さんで一杯ですよ。金曜日のこんな時間
ですからおかずもほとんどなくなりかけているけれど。
軽いつまみをと言うことで盛りのやや小さめの小鉢を指さすと、
あら、それならサービスするわよ、と玲子ママ。まあ、なんて
やさしい。
お酒は何にしようかと、壁に貼られた短冊を眺めると、この
お店でも東北のお酒復興支援と言うことで普段は見慣れぬ
銘柄がある。選んだのが綿屋 復興まかない酒というお酒。
一杯500円と、また良心的な価格設定ですね。なかなか飲み
やすい飲み口で、ささやかではあるけれど、支援にご協力。
2杯目は、飛露喜をチョイス。

うーん、相変わらず良い感じだなあ。玲子ママと一言、二言
言葉を交わして、気持ちがほぐれて行く。ごちそうさまでした。
また、来ますからね。はーい、待ってるわよ。
あって、困ってしまうよ。
そのなかで30分一本勝負ではないが、覗いたのが四谷
の鈴伝さん。8時過ぎで、しかも震災の影響もあるかと思い
きや、ほぼお客さんで一杯ですよ。金曜日のこんな時間
ですからおかずもほとんどなくなりかけているけれど。
軽いつまみをと言うことで盛りのやや小さめの小鉢を指さすと、
あら、それならサービスするわよ、と玲子ママ。まあ、なんて
やさしい。
お酒は何にしようかと、壁に貼られた短冊を眺めると、この
お店でも東北のお酒復興支援と言うことで普段は見慣れぬ
銘柄がある。選んだのが綿屋 復興まかない酒というお酒。
一杯500円と、また良心的な価格設定ですね。なかなか飲み
やすい飲み口で、ささやかではあるけれど、支援にご協力。
2杯目は、飛露喜をチョイス。

うーん、相変わらず良い感じだなあ。玲子ママと一言、二言
言葉を交わして、気持ちがほぐれて行く。ごちそうさまでした。
また、来ますからね。はーい、待ってるわよ。
久々の同窓会 卯波@銀座 東京
2011年04月19日
震災後1ヶ月経った頃の東京は、節電で日中もところどころ
暗さを感じたが、夜の灯りの乏しさにもいささか驚いたものの、
別に不都合を覚えるほどではなく、町並みに陰影をもたらして
くれることで、かえって落ち着いた気分にさせられる気がした。
ある時期職場を同じにしていた頃のメンツで久々の同窓会。
ちょっと昔になるが、雰囲気が好きで何度かお邪魔していた
卯波と言うお店が、立ち退きでしばらくたたんでいたのだが、
どうやらすぐ近くで営業を再開したらしいとの情報を得て、
幹事役の同期のやつに頼んで、そこでセッティングして
もらった。
定番のじゃがいも煮をつつきながら、すこし種類が増えた
日本酒のお燗酒で、話がはずむ。なつかしさも手伝って、
なんともまったりとした時間を過ごすことができた。
その後、皆と別れて、しばし銀ブラを楽しんで、銀座8丁目に
あるとあるワインバーを覗いてみたら、なんと普段はそうでも
ない主人が常連のお客さんたちと相当に盛り上がったようで、
すっかり良い感じに酔っぱらっている。ワインを頂いて、他愛の
ない話にいろいろ花が咲き。
すごく久しぶりな筈なのに、あっと言う間になじんでいるかな、
自分。震災後は客足が遠のいたお店も多いと聞くが、常連さん
で支えられてきているお店は、やはりゆるぎなさ、みたいなもの
があって、頼もしささえ感じてしまう。僕は、せめて、普段通り
に出歩いて、飲んで、食べて、すこしでもお金が回ることにつな
がるようにしたいと思う。
暗さを感じたが、夜の灯りの乏しさにもいささか驚いたものの、
別に不都合を覚えるほどではなく、町並みに陰影をもたらして
くれることで、かえって落ち着いた気分にさせられる気がした。
ある時期職場を同じにしていた頃のメンツで久々の同窓会。
ちょっと昔になるが、雰囲気が好きで何度かお邪魔していた
卯波と言うお店が、立ち退きでしばらくたたんでいたのだが、
どうやらすぐ近くで営業を再開したらしいとの情報を得て、
幹事役の同期のやつに頼んで、そこでセッティングして
もらった。
定番のじゃがいも煮をつつきながら、すこし種類が増えた
日本酒のお燗酒で、話がはずむ。なつかしさも手伝って、
なんともまったりとした時間を過ごすことができた。
その後、皆と別れて、しばし銀ブラを楽しんで、銀座8丁目に
あるとあるワインバーを覗いてみたら、なんと普段はそうでも
ない主人が常連のお客さんたちと相当に盛り上がったようで、
すっかり良い感じに酔っぱらっている。ワインを頂いて、他愛の
ない話にいろいろ花が咲き。
すごく久しぶりな筈なのに、あっと言う間になじんでいるかな、
自分。震災後は客足が遠のいたお店も多いと聞くが、常連さん
で支えられてきているお店は、やはりゆるぎなさ、みたいなもの
があって、頼もしささえ感じてしまう。僕は、せめて、普段通り
に出歩いて、飲んで、食べて、すこしでもお金が回ることにつな
がるようにしたいと思う。
今回の地震は貞観地震の再来
2011年04月12日
1000年以上も前に三陸沖で発生した貞観地震との類似性が
指摘されているようで。この時は、9年かけて日本列島を時計
回りに余震が移動したらしいのだが。。。いったい全体、今回の
地震が始まりの始まりなのか、2007年の中越沖地震や能登
半島地震がそれなのか。
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110327k0000m040036000c.html
それとドイツの気象庁(かな?)の放射能拡散予想図は見ていて
気が気でなりませぬ。Loop Startenと書かれた画像をクリックする
と時間の経過とともに拡散する様子が分かります。
http://www.dwd.de/bvbw/appmanager/bvbw/dwdwwwDesktop?_nfpb=true&_pageLabel=dwdwww_start&T178400415551302522764483gsbDocumentPath=Content%2FOeffentlichkeit%2FKU%2FKUPK%2FHomepage%2FTeaser%2FJapan.html&_state=maximized&_windowLabel=T178400415551302522764483&lastPageLabel=dwdwww_start
むう、東京に行く時は気をつけんといかんのう。案の定
地下鉄のなかで、ほんのわずかでしたが、地震で閉じ
込められました。こわ。
指摘されているようで。この時は、9年かけて日本列島を時計
回りに余震が移動したらしいのだが。。。いったい全体、今回の
地震が始まりの始まりなのか、2007年の中越沖地震や能登
半島地震がそれなのか。
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110327k0000m040036000c.html
それとドイツの気象庁(かな?)の放射能拡散予想図は見ていて
気が気でなりませぬ。Loop Startenと書かれた画像をクリックする
と時間の経過とともに拡散する様子が分かります。
http://www.dwd.de/bvbw/appmanager/bvbw/dwdwwwDesktop?_nfpb=true&_pageLabel=dwdwww_start&T178400415551302522764483gsbDocumentPath=Content%2FOeffentlichkeit%2FKU%2FKUPK%2FHomepage%2FTeaser%2FJapan.html&_state=maximized&_windowLabel=T178400415551302522764483&lastPageLabel=dwdwww_start
むう、東京に行く時は気をつけんといかんのう。案の定
地下鉄のなかで、ほんのわずかでしたが、地震で閉じ
込められました。こわ。
Posted by こむこむ at
20:06
│Comments(0)
シェフとの料理談義が楽しい エル・カスティーヨ@シャワー通り
2011年04月08日
春の愉しみと言えば、いろいろあるだろうが、どうしても
挙げたくなるのが苦味を持った山菜やたけのこの味わい
だろう。
近所に小高い丘になった場所があり、その一角に楤木
が群生しているところがある。去年、一昨年の今頃には
通りかかるたびに気にはなっていたのだが、誰か採取
している様子もなく、顔を出し始めた淡い緑いろした芽が
いつしか初夏を迎える頃になって、大きな葉っぱにまで
姿を変え、ただ生い茂るだけになってしまうのが残念な
気でいた。
散歩中、飼っているわんこが、その日はその丘のなかに
入りたがったので、そのまま進んで行くと、なんと、その
奥には想像以上の数の楤木があることに驚いた。既に、
芽吹いており、すこしばかり頂くことにした。芽の部分は
ちょっとひねるだけで、面白いようにポキン、ポキンと
折れてくれる。
掌一杯ほどに取った楤芽は、やはり天ぷらにするのが
一番だろうか。口いっぱいにひろがる独特の芳香がたま
らない。もうしばらくすれば、たけのこの季節になる。
阿蘇にある知り合いの竹林に、何回か掘りに行くことに
なるだろう。今から、楽しみだ。朝掘りのたけのこの
炭火焼きがホントおいしいんだよね。
さて。
熊本のとんでもないアクセス数を誇るおばけブログのこの方から
教えて頂いた昨年11月にオープンしたスペインバルの
エルカスティーヨさんに行ってみた。やや分かりにくい場所
にあるのだが、お店は2階にある。入ると、立ち飲みの
カウンターがあり、奥には8人が座れるイス席がある。
カウンターにはででんと骨付きの生ハムが置かれていて、
オーダーするとそこから薄くスライスしたものが供される。
おつまみも300円ぐらいから、いろいろ揃えられており、
黒板に書かれた本日の一品を眺めながら、どれにしようか
悩むのも楽しいひと時だ。
迷うようなら、目の前にいる目のくりっとした(笑)シェフに
お勧めを聞きながら、あ、それ良いね!みたいなノリで
頼むのも良いだろう。黒板の本日のメニューに載っていない
ようなのも、出てきたりする。とにかく、この食材なら、どう調
理したら面白いか、あーでもない、こーでもないと言うやりとり
できるところが気に入っていたりする。
もちろん、シェフの細かな気配りのきいた料理はどれも
おいしいし、なんとポルトガルの微発泡の白ワインヴィーニョ
ヴェルデが頂けるのもうれしいところ。
ひとつ気を付ける必要がある。
ボトルのワインが空きかかると、こういうつまみはどうですか?
とシェフが勧めてくることだ。つい、頼んでしまおうものなら、
ワイン2本目抜栓、とあいなってしまうこと。ついつい、ハラグロ
(失礼)シェフの術中にはまってしまうのです。
対抗措置として、シェフが知らないような豆(そう言うのを
在庫しているのもなんなんだが)を持ち込んで、さあ、調理
してごらん、と宿題を与えることにしているのだ。思い切り
悩むが良いぞ!
こういう僕ってS???
そう言えば、東京大久保にもハラグロなシェフのお店があり
ましたな(ニヤリ
挙げたくなるのが苦味を持った山菜やたけのこの味わい
だろう。
近所に小高い丘になった場所があり、その一角に楤木
が群生しているところがある。去年、一昨年の今頃には
通りかかるたびに気にはなっていたのだが、誰か採取
している様子もなく、顔を出し始めた淡い緑いろした芽が
いつしか初夏を迎える頃になって、大きな葉っぱにまで
姿を変え、ただ生い茂るだけになってしまうのが残念な
気でいた。
散歩中、飼っているわんこが、その日はその丘のなかに
入りたがったので、そのまま進んで行くと、なんと、その
奥には想像以上の数の楤木があることに驚いた。既に、
芽吹いており、すこしばかり頂くことにした。芽の部分は
ちょっとひねるだけで、面白いようにポキン、ポキンと
折れてくれる。
掌一杯ほどに取った楤芽は、やはり天ぷらにするのが
一番だろうか。口いっぱいにひろがる独特の芳香がたま
らない。もうしばらくすれば、たけのこの季節になる。
阿蘇にある知り合いの竹林に、何回か掘りに行くことに
なるだろう。今から、楽しみだ。朝掘りのたけのこの
炭火焼きがホントおいしいんだよね。
さて。
熊本のとんでもないアクセス数を誇るおばけブログのこの方から
教えて頂いた昨年11月にオープンしたスペインバルの
エルカスティーヨさんに行ってみた。やや分かりにくい場所
にあるのだが、お店は2階にある。入ると、立ち飲みの
カウンターがあり、奥には8人が座れるイス席がある。
カウンターにはででんと骨付きの生ハムが置かれていて、
オーダーするとそこから薄くスライスしたものが供される。
おつまみも300円ぐらいから、いろいろ揃えられており、
黒板に書かれた本日の一品を眺めながら、どれにしようか
悩むのも楽しいひと時だ。
迷うようなら、目の前にいる目のくりっとした(笑)シェフに
お勧めを聞きながら、あ、それ良いね!みたいなノリで
頼むのも良いだろう。黒板の本日のメニューに載っていない
ようなのも、出てきたりする。とにかく、この食材なら、どう調
理したら面白いか、あーでもない、こーでもないと言うやりとり
できるところが気に入っていたりする。
もちろん、シェフの細かな気配りのきいた料理はどれも
おいしいし、なんとポルトガルの微発泡の白ワインヴィーニョ
ヴェルデが頂けるのもうれしいところ。
ひとつ気を付ける必要がある。
ボトルのワインが空きかかると、こういうつまみはどうですか?
とシェフが勧めてくることだ。つい、頼んでしまおうものなら、
ワイン2本目抜栓、とあいなってしまうこと。ついつい、ハラグロ
(失礼)シェフの術中にはまってしまうのです。
対抗措置として、シェフが知らないような豆(そう言うのを
在庫しているのもなんなんだが)を持ち込んで、さあ、調理
してごらん、と宿題を与えることにしているのだ。思い切り
悩むが良いぞ!
こういう僕ってS???
そう言えば、東京大久保にもハラグロなシェフのお店があり
ましたな(ニヤリ
復活 旭菊酒造@久留米
2011年04月04日
昨年の火事で、蔵が全焼、消失してしまった旭菊酒造さん。
新蔵が完成し、酒の仕込みもほぼ目途がついたとのことで、
去年よりは遅めとなりましたが、先週の日曜日に蔵開きの
案内を頂いていたので、熊本からかけつけました。
見事な新蔵には立派な麹室があり、仕込みタンクが並び今から
熟成される貯蔵庫。原田社長にお会いしました。いつもながら
静かな雰囲気を醸し出してましたが、目には力強さが宿って
ましたね。息子さんが後を継ぐことにもなっているようで、これから
が楽しみですね。おめでとうございます。
写真は、500円で利き酒ができるコーナーでのもの。いったい
何杯飲んだのか記憶してませんが、綾花生原酒はいつもの
おいしさ。手作り純米吟醸は、するすると入っていくヤヴァイ感の
漂う代物でした。手作りのおつまみを持参したのを、去年も
お会いした小倉からいらっしゃった純米酒ファンのおとうさんと
娘さんや、回りにいた人たちにもおすそ分けして、酒談議に花
が咲き。
勝手に居酒屋状態に(笑)

日本酒文化普及協会会長と言われる方とも歓談しましたが、
九州にも純米酒ラブな熱い人がいることに、勇気づけられましたよ(笑)
九州唯一のどぶレンジャーとして、布教活動を繰り広げないと
いけません(ノシ
東北のお酒も、なんとか取り寄せるルートを探して、ガンガン
飲んで、少しでも復興のお手伝いができればと思っています。
がんばろー、カンゾ君!!
新蔵が完成し、酒の仕込みもほぼ目途がついたとのことで、
去年よりは遅めとなりましたが、先週の日曜日に蔵開きの
案内を頂いていたので、熊本からかけつけました。
見事な新蔵には立派な麹室があり、仕込みタンクが並び今から
熟成される貯蔵庫。原田社長にお会いしました。いつもながら
静かな雰囲気を醸し出してましたが、目には力強さが宿って
ましたね。息子さんが後を継ぐことにもなっているようで、これから
が楽しみですね。おめでとうございます。
写真は、500円で利き酒ができるコーナーでのもの。いったい
何杯飲んだのか記憶してませんが、綾花生原酒はいつもの
おいしさ。手作り純米吟醸は、するすると入っていくヤヴァイ感の
漂う代物でした。手作りのおつまみを持参したのを、去年も
お会いした小倉からいらっしゃった純米酒ファンのおとうさんと
娘さんや、回りにいた人たちにもおすそ分けして、酒談議に花
が咲き。
勝手に居酒屋状態に(笑)

日本酒文化普及協会会長と言われる方とも歓談しましたが、
九州にも純米酒ラブな熱い人がいることに、勇気づけられましたよ(笑)
九州唯一のどぶレンジャーとして、布教活動を繰り広げないと
いけません(ノシ
東北のお酒も、なんとか取り寄せるルートを探して、ガンガン
飲んで、少しでも復興のお手伝いができればと思っています。
がんばろー、カンゾ君!!
つまみは煮込みだけ(怒涛の完結編か!?) みすみ@春吉 博多
2011年04月01日
東北沖地震が起きて、10日ほどたった頃だろうか、夜、
家に戻ると一通の手紙が、しかも横文字の手紙が届いて
いた。封筒には差出人は書いてないが、ひと目見てフランス
のママンからの手紙だと分かった。
フランスでどのように今回の地震が報じられているのか
分からないが、おそらく凄愴な映像が流されていたのだろう、
僕が無事でいるか大変に案じて、矢も楯もたまらずに書いた
らしいことが文面からも見て取れる。最後に、もし被災して
どうしようもないのなら、こちらにいらっしゃい、喜んで受入れ
ますよと、ある。涙がでそうになる。
ママンとは、ヴェルサイユのマルシェで知り合っただけの付き合い
に過ぎないのに、遠く離れた自分を思ってくれている人がいる
と言うこと。そう思うだけで、自分のなかで、なにかしら決意の
ようなものが、明るく、前向きな気持ちでいようと言った気持ち
が沸いてくる。
ヴェルサイユ宮殿からほど近いところに、常設のマルシェがある
のだが、日曜の朝は、ぐるりと回廊のように取り囲んだ常設店
から内側の広場にそれはそれはたくさんのお店が出て、全部で
合わせると100店舗ぐらいが出るだろうか、壮観な朝市が立つ。
フランス在住の頃は、活きの良い魚を出す魚屋が数軒あり、
日本食に飢えていた僕は、毎週のように通っていた。見よう
見まねで魚をさばくようになったのは、実はその頃からである。
よく買物をするお店の一つが、このママンのお店で、ノルマンディ
から来ていたそのお店では、近くの農家から仕入れた鶏、卵、
バター、チーズ、蜂蜜など地の物が売られていたのだが、一度
買ってから、その新鮮さと味が気に入って、それからそこで買い
求めるようになった。
ただ、それだけの付き合いに過ぎないのに、僕が10年近い勤務を
終え、日本に帰ることになったことを告げると、ぜひ遊びに来いと、
自宅に招いてもらったっけか。こころづくしの料理は、どれもおいし
かった記憶だけがある。
その後、しばらく時が経ち、3年ほど前にフランスに旅行した
ときのこと、その朝市に行ったところ、元気なお店に立つママンを
見つけた時のうれしさと言ったら。住所を交換し、クリスマス
カードを遣り取りしていたが、定年を迎える年になり、お店を
たたみ、自分の生まれ故郷であるバスク地方の、カンポレバン
と言うところに移り住んだことを知った。昨年暮れのカードには、
今年こそは遊びに行くからねと伝えていたばかりである。
そして、この地震である。
無事であることをしたためてすぐ返事を出したが、安心してくれた
だろうか。こういう時のために、国際電話対応の携帯にしないと
駄目か。
さて。長い前置きで、どうしようもないですね。みすみさんについて、
少しは書き進めないと。
こんばんは~。渋い外観だけではなかった、年月を経たものだけが持つ、
なんとも落ち着く雰囲気が店内に漂っている。テーブル席はなく、L字型
のカウンターだけ、折りたたみ椅子のイス席は10人も座れば一杯になって
しまうほどの。
ビール(キリンクラシックラガー)をもらう。味が染み込んだもつを
3串、皿におやぢさんが盛ってくれる。皿は、お湯をいったん張って
温めてくれたもの、煮込みが冷めないようにとの、細かなこころづかい
がうれしい。
つまみは、煮込みだけ。カウンターに、長四角のやや深めの鍋が
二つ。そこに出汁を張り、串に刺したもつを、弱火でゆっくりと味を
煮含ませて出すやり方のようだ。門前仲町のお店を思い出すが、
味は、木場のお店の味に近いだろうか。ぐつぐつ煮る訳ではない
もつは、意外なほどぷりぷりと弾力性があって、噛みごたえがある。
小葱の微塵切りをたっぷりかけて、頂くところが、博多らしい。
続きは、改めて。うーむ、結局、完結しなかった。(笑)
家に戻ると一通の手紙が、しかも横文字の手紙が届いて
いた。封筒には差出人は書いてないが、ひと目見てフランス
のママンからの手紙だと分かった。
フランスでどのように今回の地震が報じられているのか
分からないが、おそらく凄愴な映像が流されていたのだろう、
僕が無事でいるか大変に案じて、矢も楯もたまらずに書いた
らしいことが文面からも見て取れる。最後に、もし被災して
どうしようもないのなら、こちらにいらっしゃい、喜んで受入れ
ますよと、ある。涙がでそうになる。
ママンとは、ヴェルサイユのマルシェで知り合っただけの付き合い
に過ぎないのに、遠く離れた自分を思ってくれている人がいる
と言うこと。そう思うだけで、自分のなかで、なにかしら決意の
ようなものが、明るく、前向きな気持ちでいようと言った気持ち
が沸いてくる。
ヴェルサイユ宮殿からほど近いところに、常設のマルシェがある
のだが、日曜の朝は、ぐるりと回廊のように取り囲んだ常設店
から内側の広場にそれはそれはたくさんのお店が出て、全部で
合わせると100店舗ぐらいが出るだろうか、壮観な朝市が立つ。
フランス在住の頃は、活きの良い魚を出す魚屋が数軒あり、
日本食に飢えていた僕は、毎週のように通っていた。見よう
見まねで魚をさばくようになったのは、実はその頃からである。
よく買物をするお店の一つが、このママンのお店で、ノルマンディ
から来ていたそのお店では、近くの農家から仕入れた鶏、卵、
バター、チーズ、蜂蜜など地の物が売られていたのだが、一度
買ってから、その新鮮さと味が気に入って、それからそこで買い
求めるようになった。
ただ、それだけの付き合いに過ぎないのに、僕が10年近い勤務を
終え、日本に帰ることになったことを告げると、ぜひ遊びに来いと、
自宅に招いてもらったっけか。こころづくしの料理は、どれもおいし
かった記憶だけがある。
その後、しばらく時が経ち、3年ほど前にフランスに旅行した
ときのこと、その朝市に行ったところ、元気なお店に立つママンを
見つけた時のうれしさと言ったら。住所を交換し、クリスマス
カードを遣り取りしていたが、定年を迎える年になり、お店を
たたみ、自分の生まれ故郷であるバスク地方の、カンポレバン
と言うところに移り住んだことを知った。昨年暮れのカードには、
今年こそは遊びに行くからねと伝えていたばかりである。
そして、この地震である。
無事であることをしたためてすぐ返事を出したが、安心してくれた
だろうか。こういう時のために、国際電話対応の携帯にしないと
駄目か。
さて。長い前置きで、どうしようもないですね。みすみさんについて、
少しは書き進めないと。
こんばんは~。渋い外観だけではなかった、年月を経たものだけが持つ、
なんとも落ち着く雰囲気が店内に漂っている。テーブル席はなく、L字型
のカウンターだけ、折りたたみ椅子のイス席は10人も座れば一杯になって
しまうほどの。
ビール(キリンクラシックラガー)をもらう。味が染み込んだもつを
3串、皿におやぢさんが盛ってくれる。皿は、お湯をいったん張って
温めてくれたもの、煮込みが冷めないようにとの、細かなこころづかい
がうれしい。
つまみは、煮込みだけ。カウンターに、長四角のやや深めの鍋が
二つ。そこに出汁を張り、串に刺したもつを、弱火でゆっくりと味を
煮含ませて出すやり方のようだ。門前仲町のお店を思い出すが、
味は、木場のお店の味に近いだろうか。ぐつぐつ煮る訳ではない
もつは、意外なほどぷりぷりと弾力性があって、噛みごたえがある。
小葱の微塵切りをたっぷりかけて、頂くところが、博多らしい。
続きは、改めて。うーむ、結局、完結しなかった。(笑)